平成26年4月14日(月)
春になってホームセンターに野菜の苗が並びはじめると、どうしようもなくうれしくなっていろんな苗が欲しくなってしまうのは毎年のこと。
この春も春野菜、夏野菜の苗と種を大人買いしてしまいました。
特に最近は品種改良が進み今までになかったような品種が多くて、トマトの苗を買うのだけでも相当迷ってしまいます。
今回はとりあえず定番の品種の苗を購入。
どうせこのあと気になる品種が見つかったりしてどんどん増えそうなので、初回は控えめにしました。。
春は種まきのシーズンですが、いつもこうして春が来て種を見ると思い出すことがあります。
まだ私が健康のために自然食やオーガニックに目覚めた頃、だんだんオーガニック指向が高じて
買うのじゃイヤ。自分で野菜を育てたい!
と思い始めた頃のことです。
種から野菜が作れるということがある意味驚きで新鮮だったので、いろんな野菜の種を買いました。
うきうきしながら種まきをしたはいいけれど、水をやり終えた頃ふとつまらなくなりました。
あんなにわくわくしていたのに、いったん蒔き終わってしまうとイベントが終了したような感じでつまらなくなったのです。
早く芽が出ないかな・・
いつになったら芽が出てくるんだろう・・
なんてことを思いながら、急にテンションが下がったのを記憶しています。
それから毎日、正直に言うと一日何回も(笑)しーんと静まりかえって何も変わっていないプランターを見ながら一週間近くが過ぎました。
ある朝ふと気がつくと、なんだか土がもこっと盛り上がっている。
もしかして・・出た?!
何も変化がないプランターを見るのも飽きてきた頃だったので、急展開した発見に
きゃー!
と一人で大騒ぎしていました。
夕方には小さくてかわいいふたばが出そろい、プランターが急ににぎやかになった感じです。
早く大きくならないかな~
いつごろ食べれるんだろ~
まだ芽が出たばかりの小さいふたばに向かって、これまた次の催促をしている自分がいました。
期待したより野菜の成長はスローで、あまりのゆったりペースになんだかがっかりしていました。
もちろん毎日少しずつ大きくなる野菜の赤ちゃんはとてもかわいく美しく、成長は楽しみだったのですけれど。
結局収穫して食べれるようになるには1ヶ月近くかかりました。
今から考えると小松菜だったのでまだ早いほうですね。
種まきをしてみて私がみつけたもの。
それは、
すぐに結果を求める「待てない自分」。
地道に同じ事を繰り返し続けていけない「あきらめの早い自分」もいました。
こんな事をしてみよう!
と決めたのにちょっとやっては飽きて続かない。
どうせやったって私には無理。
もともと才能ないしね。すんなり達成できる人はいいなぁ~
そんなことを言い訳にしながら生きてきたことに気がつきました。
なんだって芽が出るまでには時間がかかるんですね。
それに収穫できるようになるにはもっともっと時間が必要。
それは自分の人生の芽だって、
子どもの成長だって、
人間関係だってきっと同じこと。
地道に大きくなる野菜がとってもすごいやつに見えました(笑)。
動きがないように見えるけれど、野菜は淡々と同じ作業を繰り返して成長している。
現代はこれが欲しいと思えばすぐ手に入るし、とにかくどんどん便利になって日常生活がスピードアップしている。
じっくり待てないような仕組みになっているんです。
そんな「待てない自分」が引き起こすいろんな問題ってとっても多いような気がします。
「待てない」習慣がついてしまった現代人に「種まきヒーリング」はおすすめです。
忙しい毎日の中にゆっくり地道に成長するものが近くにあるのを見るだけで、もしかしたら何かが変わるかもしれません。